敬老の日には高齢者を敬うプレゼントを
敬老の日とは、「長年、社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という祝日です。
敬老の日にプレゼントを贈る人も多いでしょう。
しかし敬老の日のプレゼントを受け取ることは、人によっては複雑な気持ちになるかもしれません。
敬老の老は「老人」の意味。
人間は誰しも、いつまでも若くありたいと願うものですから、
「もう敬老といわれるようなトシになったのか。」
「私はまだ年よりじゃないのに。」
と、ほんの少し傷ついてしまうこともあるのです。
孫がいるとか年齢の問題ではなく、その人それぞれの感じ方なので、難しいところです。
とくに初めて「敬老の日」としてプレゼントを贈るときは気を遣います。
たとえ血のつながった親子で、孫がいる年齢であっても、いきなり
「敬老の日に何か欲しいものある?」
ときかれたら、どうでしょう。
素直に答えることができない頑固なお父さんも多いかもしれません。
そんなときは、敬老という言葉を出さずに、日ごろの感謝をこめたちょっとしたプレゼント、といっておく方が無難です。
何もいわなくてもカレンダーを見れば
「ああ、敬老の日だったのか」
と気づく可能性もあります。
敬老と気づかせないような、若々しい、お洒落なプレゼントを選ぶのも良いかもしれません。
どんな場合でも、プレゼント選びは難しいもの。
もっとも人気が高いのは食べものと旅行だと言われていますが、好物を贈る場合も相手の体調を知り、高齢者が食べにくいものは避けた方が無難です。
常日頃から観察をしていれば、相手の好みや、何が喜ばれるのか気づきやすいでしょう。
しかし、遠方に住んでいたり、しばしば訪れることができない事情もあります。
そういう場合はまず、電話をしてみましょう。
体調の具合や近況を聞いて何を贈ればよいかを判断しましょう。
たとえば、近頃は風邪をひいたことが分かると、温かいセーターやマフラー、ひざかけなどがあれば心強いかもしれません。
毎朝ウォーキングしている、という元気な方には帽子などもいいでしょう。
相手にあわせた贈物選びをすることが大事です。
高齢者を敬い、大切にすることが、敬老の日の意味なのですから。