お中元、贈り物には感謝の言葉も添えて
『お歳暮』に比べると、やや省略されがちな『お中元』ですが 日頃からお世話になっている両親や祖父母、上司や知人などに感謝の気持ちを形にして表す大切な習慣です。
最近は儀礼的な贈り物を控えたり、禁止したりするような傾向も見られたりしますが、 いつもお世話になったり、応援してくださる方、支えてくださっている方々に『夏のご挨拶』として きちんと感謝を表すのは、日本で古くから伝えられてきた、大事にしたい心がけであり、マナーであると思います。
夏のご挨拶、ともいえるお中元ですので、贈る品物にも気を配ります。 やはり、暑い季節ですので、冷たく冷やしておいしいゼリーやアイスクリームなどのスイーツ類や ビール、ジュースなどの飲料も喜ばれますし、夏の食卓に欠かせないそうめんや夏ならではのスイカや琵琶などのフルーツ類など、この季節にうれしいものを贈りたいものです。
この場合、自分が食べておいしそうなものを選びがちですが、やはり贈り物としては 贈り先のご相手のこと(嗜好の趣味や家族構成など)を考えて、お品やその量、賞味期限にまで 配慮して贈ると、受け取った側にはしっかりその気持ちが伝わるはずです。
毎年、贈る相手も決まってくる場合には、その方がもらって喜ばれるものを定番として贈るのも 季節のご挨拶としていいと思いますし、その年に評判の新しい商品を探して贈るのも、お相手を 思った気持ちが伝わりやすくていいアイデアだと思います。
本来は持参するのが正式なマナーだと思いますが、多くデパートや小売店から発送してもらう形での 贈り方になると思います。しかし、その際に心がけたいこととして、そのお品物が届く日よりちょっと前に 挨拶状をハガキでも一筆箋でもいいので先に送っておくと、お品だけ届くよりは気持ちも一緒に届けられるはずです。
どうしてこの品を選んだのかとか、夏バテしないように、などど健康を気遣った言葉を添えておくと 貰った側は嬉しさが倍増します。なかなか面と向かっては口にするのが気恥ずかしいような、両親への感謝の気持ちなども お中元のお品と一緒に、言葉を添えて贈ってみましょう。